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保険でできる白いつめもの「CR(コンポジットレジン)」とは?

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こんにちは。院長の和田です。
12月は古くから「師走」と呼ばれますが、
これはお坊さんが走り回るほど忙しくなることが
由来のひとつとされています。

 

年末に向けて公私の予定も重なり、
私たちも何かと慌ただしく感じる季節です。

 

忙しい合間を縫って、
「今年のうちにむし歯を治しておきたい」
と考えている方も多いのではないでしょうか。

 

実は、むし歯治療において
見た目を損なわず、
歯の負担も小さく済む方法があります。

 

 

 

 

◆白くて自然!
 CR(コンポジットレジン)とは

 

むし歯は治したいけれど、
「治療のあとが目立ってしまうのはちょっと…」
と気にされる方は少なくありません。

 

このようなお悩みに応えるのが、
自然な見た目に仕上がる
「CR(コンポジットレジン)」
というつめものです。

 

CRは歯科治療用の白いプラスチック素材で、
保険診療でも広く用いられています。

 

最初はやわらかいペースト状ですが、
むし歯を削った部分につめて
特殊な光を当てると固まり、
歯にぴったりとなじんでいきます。

 

 

 

主に小さなむし歯
前歯のむし歯の治療に使用され、
治療のあとがほとんど目立たないのが特徴です。

 

 

 

 

◆見た目だけじゃない!
 歯の健康を守るCRの魅力

 

CRは「白くて自然な色合い」という点が
注目されがちですが、
実はそれ以上に大きなメリットがあります。

 

それは
「健康な歯をできるだけ削らずに残せる」
という点です。

 

例えば、金属のつめものの場合は、
外れないようにするために健康な部分も
ある程度削る必要があります。

 

一方で、CRは歯に直接接着するため、
むし歯の部分だけを削って
つめることが可能です。

 

 

 

一度削った歯は元には戻らないため、
削る量を抑えることで歯の強度を保ち、
寿命を延ばすことにもつながります。

 

そのほかに、歯の型取りが不要で
その日のうちに治療が完了できる手軽さも、
CRの嬉しいメリットです。

 

 

 

 

◆知っておきたいCRの注意点

 

短時間で治せて見た目もきれいなCRですが、
いくつか注意したい点もあります。

 

まず、金属やセラミックに比べると
強度が劣るため、大きなむし歯の治療や
強い力がかかる部位にはあまり適していません。

 

また、水分を吸収する性質があるため、
長く使っているうちに少しずつ変色や
段差が生じることがあります。

 

こうした特性と個々の歯の状態や
かみ合わせなどをもとに、
CRが適しているかを判断していきます。

 

 

 

 

◆最適な治療法をご案内します

 

CRは多くのメリットを持つ治療法ですが、
むし歯の大きさや部位によっては、
より強度のあるつめもの(金属・セラミック)が
適している場合もあります。

 

 

 

 

当院では、それぞれのつめものの
利点と欠点を丁寧にご説明し、
患者さんのご希望も伺いながら、
最適な治療法を一緒に考えていきます。

 

つめものについて気になることがあれば、
どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

WADA DENTAL CLINIC
〒816-0941
福岡県大野城市東大利2-2-6
TEL:092-571-5240
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2025年12月02日 11:17

海外支援活動②:ペリリュー島 ― 戦争と平和、そして医療

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パラオ滞在の中で、最も印象に残った場所があります。

それが ペリリュー島(Peleliu Island) です。

ここを訪れたのは診療が一段落した日。
“観光”というよりは、「日本人として歴史をきちんと認識する為に行く」という感覚でした。
実際に行ってみると、それがすぐに分かります。


■ コロールから船で1時間

朝、港から船に乗り、コロール島を出発します。
この日の天気は最高。
パラオ特有の深い青とエメラルドグリーンが混ざった海がどこまでも広がり、
「ああ、これが世界のダイバーが憧れる海か」と実感しました。
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波は多少ありますが、揺れもそこまで強くなく、景色を眺めるだけであっという間に時間が過ぎます。

1時間ほど進むと、島影がはっきり見えてきます。
緑に覆われた静かな島ときれいな海が広がっています。

その姿はほんの80年前に戦争があったとはとても思えない、そんな素晴らしい場所です。
 


■ ペリリュー島は“激戦地”の象徴

ペリリュー島は、太平洋戦争の中でも特に激しい戦いが起きた場所のひとつです。
1944年9月〜11月、約2ヶ月にわたる戦闘で、日本兵1万人以上が命を落としたと言われています。
当時の島の日本軍守備兵の生存率は非常に低く、「玉砕の島」とも呼ばれてきました。

ガイドさんは日本語が堪能で、移動中ずっと歴史を説明してくれました。
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話を聞きながら島を巡ると、数字だけでは分からない“重さ”が胸にのしかかってきます。


■ 触れられる戦争遺構

ペリリュー島の戦跡は、他の戦地と比べると「距離が近い」ことが特徴です。
柵の向こうではなく、そのままの形で残されている
これは世界的にも珍しいそうです。

歩いていると、突然「戦車」が目の前に現れます。
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錆びついたアメリカ軍の戦車で、触れることもできる。
手を置くと、金属の冷たさではなく、なんとも言えない重さを感じます。
 

次に案内されたのは 日本軍のゼロ戦の残骸
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こちらも手を伸ばせば触れられる距離にあり、
プロペラ部分やエンジンの残りが草木の間から見えていました。
 

さらに進むと、岩山の中に掘られた 防空壕(通称・千人壕) があり、
当時のガラス瓶や生活道具がそのまま残っていました。
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正直、写真で見たことは何度もあっても、
“今もそこにある”という現実は全く別物です。


■ 西太平洋戦没者の碑と“時間が止まる感覚”

ペリリュー島にはペリリュー平和公園にある西太平洋戦没者の碑があります。
天皇皇后両陛下も訪れたことがある場所で、
その前に立つと、言葉が出なくなります。
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ガイドさんが静かに話してくれました。
「ここには、最後まで戦った人たちが眠っています」
「まだ見つかっていない遺骨もたくさんあります」

潮風の音しか聞こえない静かな場所なのに、
心の中では、戦地の叫びや足音を想像してしまう。
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“時間が止まっている”と言われる理由が分かりました。


■ 島は今も“地政学の最前線”

平和な観光地に見えますが、ペリリューは今もアメリカ軍の施設があり、
パラオ自体もアメリカと強い関係を持つ国です。

ガイドさんが言っていました。
「今、中国からの進出も増えていて、
 パラオは国としてどうバランスを取るか難しくなってきている」と。

南の楽園のような島にも、世界情勢の影響は確実に届いている。
観光で見る景色の裏に、現実の緊張感が存在していることを強く感じました。
 


■ 戦争=“命を奪う行為”

  医療=“命を守る行為”

ペリリュー島を歩いていると、自然とこの2つが頭の中で並びました。

戦争では、人を傷つけ、奪う。
医療は、傷ついた人を守り、繋ぐ。

どちらも“人の体”に関わる行為ですが、
方向性はまったく正反対です。

そしてその「命を守る医療」は、平和な環境がなければ絶対に成り立たない
そんな当たり前のことを、改めて突きつけられました。


■ 島を歩きながら感じた「パラオの人の強さ」

戦後80年近く経った今も、遺構が残るペリリュー島。
しかし、島の人たちは穏やかで、優しく、まっすぐです。

戦争の記憶を抱えながらも、
「今を生きて幸せに暮らす」という力強さを感じました。

小さな国ではあるけれど、
そういう“人の強さ”がパラオという国を支えている気がします。


■ ペリリュー島で感じたことは、診療室にもつながった

この島を訪れたあと、
私は再びパラオ国立病院での診療に戻ったのですが、
その時の気持ちは明らかに違っていました。

「平和だからこそ、今ここで医療ができる」
「命を守る行為を、自分は職業にしている」
「だからこそ、患者さんの“今日”を大事にしよう」

そんな気持ちが強くなっていました。
どんなに設備が不足していても、
どんなに限られた治療しかできなくても、
“目の前の患者さんの痛みを取ること”が、
どれだけ尊い行為なのかを改めて感じました。


■ ペリリュー島は、「医療の原点」を考えさせる場所

こうしてペリリュー島を歩いた時間は、
ただの観光ではなく、とても大切な学びになりました。

南国の美しい海と、戦争の記憶。
そのギャップを肌で感じることで、
“今の自分の仕事の意味”がよりクリアになった時間でした。

パラオにもしいかれる際には今そこにある戦争の記憶に是非とも触れていただきたいと思いますね。

2025年12月01日 15:07

海外支援活動①:パラオへ 医療を考える

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今回、1週間のお休みをいただきパラオでの医療支援活動「Pansy Project」に初めて参加してきました。
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Pansy Projectとは7年前から活動しているNPO団体で、以前よりお誘いをいただいていたのと、色々な思いがあり意を決して今回参加させてもらいました。
前から話を聞くたびに「いつか行ってみたい」と思っていましたが、実際に自分が現地に立つと、想像していた“海外医療”とはまったく違う世界が待っていました。


まずは出発から。
成田空港を朝10時に飛び立ち、グアム経由でパラオへ。
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到着は深夜1時。なかなか長い旅です。

空港に着いた瞬間、むわっとした湿気と南国の匂いが一気に押し寄せてきて、「ああ、本当に来たんだな」という実感が湧きました。

ホテルに着いたときは真っ暗。
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街灯も少なくて、海の音だけがかすかに聞こえる静かな夜でした。

翌朝外に出ると、いきなり太陽が高い位置にあって驚きました。
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ガイドさんによると パラオの日差しは日本の7倍ほど強い らしく、本当に肌がじりじりと焼けるようでした。
 

ここで少しパラオについて補足します。
パラオは大阪の真南あたりに位置し、時差はゼロ。

日本から行きやすい南国ですが、観光だけでなく、
ダイビングの世界では「セブ・モルディブと並ぶ三大スポット」に挙げられる国でもあります。

今回の滞在中も、あちこちでダイバーの姿を見かけました。

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こんな写真がいたるところでいとも簡単に撮れてしまいます。
 

国全体は 大小500以上の島 で構成されていて、人口は約1.8万人。

世界でも屈指の“小さな独立国”です。

道路は右側通行、信号はほとんどなし。

夜は早く、20時を過ぎると街全体が静かになる。
その代わり、昼間は陽の光と海の青さが本当に鮮やかで、時間の流れそのものがゆっくりしています。
 

経済状況はかなり特徴的です。
平均月収は約500ドル(約8万円)。

観光業や漁業が主産業で、物価は意外と高い。
特に野菜は輸入頼みなので高額で、冷凍食品や缶詰が多くなりやすい。
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野菜のコーナーもこんな感じで、
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お肉は冷凍ですね。
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砂糖を使った甘い飲み物やお菓子も多く、砂糖の摂取量が多い=虫歯のリスクが高いという背景があります。

成人の生活習慣病(特に糖尿病)が多い理由も、食生活と運動不足が絡んでいます。

そうそう、地元の小学生にサッカーに混じらせてもらいました。
サッカーはどこでやってもサッカーですね。
無尽蔵の体力の子供たちに打ちのめされる前の写真です。
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その中で、今回の活動の中心となったのが ベラウ国立病院(Belau National Hospital)
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パラオの医療の中心で、歯科もここがメインです。

現地の人員は、歯科医師2名、歯科衛生士4名、歯科助手2名、歯科技工士2名。
この人数で島全体を診ていると考えると、本当に大変です。
 

実際、設備は常にギリギリ。
ユニットは5台ありますが、水が出にくかったり、ライトが暗かったり、バーが折れたり。
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デジタルのデンタルレントゲンはギリギリ動くものの、パノラマレントゲンは故障して長期間放置されていて使えない状態でした。
 

その一方で、機材には「From the People of Japan」と書かれたステッカーが貼られているものも多く、日本からの支援が大きかったことも感じられました。
ただ、それを扱いきれる体制がない。

ここは後半の“支援の話”にもつながっていきます。
 

診療初日は、自己紹介からスタートしました。
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英語は問題なく通じるわけではないですが、現地スタッフはすごくフレンドリーで、笑顔やジェスチャーで十分伝わります。
こういうところに、パラオの人の「優しさ」「ゆったりした気質」を強く感じます。
 

実際の診療が始まると、日本との圧倒的な違いがすぐに見えてきます。
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ほとんどの患者さんの目的は “痛みを取ること” のみ。

理由はシンプルです。

  • 治療費が高い(抜歯8ドル、根治・CRは100〜400ドル)

  • 歯科医院が3軒しかない

  • 予約は3ヶ月後

  • そもそも「今日しか来れない」

日本のように「保存できる歯は残す」という前提がありません。

今日痛いなら今日抜く。
それが彼らにとっての合理的な選択です。
 

最初に診た患者さんは頬の痛みを訴えていて、進行した虫歯が原因でした。
日本なら根管治療で保存、という判断もできますが、
彼は迷いなく「抜歯でお願いします」と言いました。
 

処置後、
「これで今日から眠れる。ありがとう」
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と言われた言葉は、本当に重かったです。

 

普段、日本で「歯を残す」ことばかり考えている立場として、
“痛みを取りたいだけ”という価値観は、理解しつつも衝撃的でした。
でも、彼らの生活背景を知ると、それが自然に感じられます。

働き方も不安定で、日々の生活で歯の治療に時間とお金をかけられない。
歯科にかかる“ハードル”がとても高いんです。

 

昼休みには外へ出て、海を見ながらお弁当を食べました。
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差し入れのココナッツをみんなで飲んだりしながら、

「医療って、本来はこういうシンプルな形だったのかもしれない」と思えてきます。
 

現地スタッフとは日を追うごとに仲良くなってきて、
治療中も自然と連携が取れるようになりました。
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言葉が完璧じゃなくても、誠意と気持ちで十分に伝わる。

それを強く実感しました。

こうしてパラオで過ごした1日目を終えた時点で、

すでに “医療の原点” を考え始めていました。

日本では、
設備・技術・制度・説明義務・予約管理・保険制度……

あらゆる要素が複雑に絡んでいます。

しかしパラオでは、

目の前の患者さんの痛みを取り、その日を安心して過ごしてもらうこと。
それだけが医療の中心にあります。
 

この“シンプルさ”の中に、
医療の大事な部分があるのだと、強く感じました。
 

次回は、滞在中に訪れた ペリリュー島 の話を書きます。
ここは太平洋戦争の激戦地。
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“命を奪う行為”と“命を守る医療”を対比して考える時間になりました。
 

2025年11月16日 21:00

その1本が歯の寿命を縮める!?喫煙と歯周病の関係

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こんにちは。院長の和田です。
11月17日は肺がんへの理解と
予防意識を高めるために定められた
「肺がん撲滅デー」です。

 

肺がんの主な原因とされるタバコは、
全身のさまざまな病気のリスクを高めることが
知られています。

 

その影響は、お口の中の病気も
例外ではありません。

 

 

 

 

◆ヤニ汚れより怖い!
 タバコが奪う” 歯の寿命”

 

タバコによるお口トラブルといえば、
「ヤニ汚れ」「口臭」
イメージされる方も多いでしょう。

 

しかし、タバコの害で本当に怖いのは、
歯の寿命そのものを縮めてしまうことです。

 

ある調査では、70代の喫煙者は
非喫煙者よりも平均で約8.5本
歯が少ないという結果が報告されています。

 

 

 

その背景にあるのが、
歯を失う原因で最も多くの割合を占める
「歯周病」の存在です。

 

喫煙はこの歯周病の進行を早めるだけでなく、
歯周病治療の効果まで下げてしまいます。

 

この二重の悪影響によって、
タバコを吸う人ほど
歯を失うリスクが高まってしまうのです。

 

 

 

 

◆知らないうちに進む喫煙の”二重ダメージ”

 

タバコが歯周病の進行を早める主な原因は、
煙に含まれる3 つの有害物質
(ニコチン・一酸化炭素・タール)です。

 

・ニコチン:血流を悪化させ、歯ぐきを栄養不足にする
・一酸化炭素:体を酸素不足にして、歯ぐきの抵抗力を奪う
・タール(ヤニ):歯の表面にこびりつき、
歯周病菌がつきやすい環境をつくる

 

 

 

こうした影響が重なることで、
歯ぐきが本来持つ「細菌と戦う力」
「傷を治す力」が徐々に奪われていきます。

 

その結果、タバコを吸う人は
吸わない人に比べて
歯周病のリスクが約5.4 倍に上昇するほか、
治療の効果も半分程度まで
落ちることがわかっています。

 

さらに問題なのは、血流の悪化によって
歯ぐきの腫れや出血といった
歯周病特有のサインが出にくくなる点です。

 

そのため、喫煙者は自覚がないまま
歯周病が重症化してしまい、
やがて歯がぐらついたり、
抜けてしまったりするおそれがあります。

 

 

 

 

◆”禁煙”が無理でも諦めない!
 今からはじめる歯周病ケア

 

歯周病だけでなく、全身の健康のためにも
「禁煙」がベストの選択です。

 

とはいえ、
「わかっているけど、今すぐの禁煙は難しい」
という方も多いでしょう。

 

大切なのは、すぐに禁煙ができなくとも、
タバコのリスクを理解したうえで
今できる歯周病ケアを欠かさないことです。

 

 

 

 

ご家庭での丁寧なセルフケアと、
歯科医院での定期的なケアを継続しながら、
タバコの影響を少しずつ減らしていきましょう。

 


 

WADA DENTAL CLINIC
〒816-0941
福岡県大野城市東大利2-2-6
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2025年11月05日 14:23

医療の本質とは何でしょうか?

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医療の本質とは何でしょうか?
 
痛みや苦しみを取り除くこと。
失われた機能を回復させること。
あるいは、患者さんの希望を叶えること。
それだけで本質を語れるでしょうか?
 
 
現在、WADA DENTAL CLINICでは
歯科医師1名、歯科衛生士5名、歯科助手1名のチームで日々診療を行っています。
 
私たちは理念である
「思いに寄り添い、診療を丁寧に、1本の歯を通して生涯を上質へ」
の言葉を胸に、毎日少しずつ前進することを大切にしています。
 
そのために、院外セミナーや院内勉強会、症例検討会、学会への参加など、
常に知識と技術のアップデートを重ねています。
 
また、スカンジナビア(北欧)スタイルの診療を導入し、
治療主体から予防主体の歯科医療へと大きく舵を切りました。
歯を「治す」よりも、「守る」ことに価値を置くこと。
それは、今の日本の歯科にもっと必要な考え方だと感じています。
 
技術的にも、
型採りのデジタル化や、スイス製「エアフロー」を使った歯周病治療など、
最先端の機材を積極的に取り入れてきました。
 
さらに医院全体の滅菌レベルもヨーロッパ水準にまで高め、
電子カルテやデータ管理のデジタル化も進めています。
これらは、より安全で確かな医療を提供するための土台です。
 
しかし、これらの技術や設備は、あくまで“手段”にすぎません。
 
 
では、医療の本質とは何か?
 
最近、スタッフと話す中で感じるのは、
「本質は、どれだけ人に寄り添えるか」ということ。
 
患者さんの気持ちに寄り添い、
その人の人生を支える医療でありたい。
 
今回、私が参加するパラオでのボランティア活動(PANSYプロジェクト)は、
まさにその“医療の原点”を確かめる旅になると思っています。
 
1週間、医院をお休みさせていただくことで
患者さま・スタッフ・業者さまにはご不便をおかけしますが、
多くの方々から温かい励ましのお言葉をいただき、
心から感謝しております。
 
短い期間ではありますが、
この経験から多くを学び、
帰国後にはより良い医療を、
チーム全員で患者さまに届けてまいります。
 
医療の本質を胸に、
これからもWADA DENTAL CLINICは進化を続けていきます。
 
2025年10月22日 20:55

【お知らせ】院長、パラオへ—歯科医師として世界で学び、地域に還す旅へ

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このたび、10月22日から29日まで「パンシープロジェクト」に参加し、
パラオ共和国にて歯科医師として活動してまいります。
👉 パンシープロジェクト公式サイトはこちら


パンシープロジェクトとは

パンシープロジェクトは、パラオを中心に歯科医療の支援が十分に届いていない場所で、現地の人々へ医療提供・教育支援を行う活動です。
 

単なる「ボランティア」ではなく、“歯科医師として何ができるか”を自らに問い直す機会
治療だけでなく、現地の生活や文化、健康観に触れながら、「口腔を通じて人の人生を支える」ことの原点を再確認してきます。


休診期間のお知らせ

この活動期間中、10月22日(水)〜29日(水)までは院長不在のため、診療をお休みさせていただきます。
ご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほどお願いいたします。
 

帰国後には、現地での活動報告や学びをこのブログでも皆さまにお伝えしていきます。


歯科医師としての原点を、もう一度。

日本で日々の診療を続ける中で、
時に忘れかけてしまう「なぜ歯科医師になったのか」という原点。

今回のプロジェクトでは、
「技術を届ける」だけでなく、
人と人が支え合う“医療の力”を再確認する時間にしたいと思っています。

そこで得た経験を、必ず地域の皆さまに還していきます。


最後に

WADA DENTAL CLINICはこれからも、
「一本の歯から人生を豊かにする」医院を目指し、
常に学び、挑戦し、変化し続けていきます。

帰国後の報告を、どうぞ楽しみにお待ちください。

2025年10月10日 11:02

歯を守れば脳も守れる!認知症対策はお口から

 

こんにちは。院長の和田です。
今年は秋の味覚であるサンマが大漁です。

 

サンマなどの青魚に多く含まれるDHAは
認知症予防にも役立つ可能性 があるとされ、
積極的に摂りたい栄養素のひとつです。

 

実は認知症には食事や生活習慣だけでなく、
お口の健康も深く関わっていることが
わかってきています。

 

 

 

 

◆歯が減ると記憶力が落ちる?
 ~歯の本数と認知症

 

年齢を重ねると歯の本数が減り、
これにより噛む力が弱まってしまいます。

 

噛む力が弱まると、食事や体調面だけでなく、
「認知症」の発症にも影響することが
多くの研究で示されています。

 

ある研究では、65歳以上で歯がほとんど残っておらず、
入れ歯も使っていない人は、
20本以上ある人に比べて認知症のリスクが
約1.9倍も高いという結果がでています。

 

 

 

「噛む」という行為は
単に食べものを細かくするだけでなく、
あごの筋肉を動かして
脳に刺激を届ける役割も担っています。

 

歯が減ってしっかり噛めなくなると、
脳への血流や刺激が減少し、
その働きが弱くなってしまうわけです。

 

 

 

 

◆歯周病は「アルツハイマー型認知症」の
 引き金に

 

近年は歯の本数だけでなく、
歯周病も認知症に
影響を与えることがわかってきました。

 

別の研究では、歯周病の人はそうでない人と比べて、
アルツハイマー型認知症のリスクが
約1.7倍も高いと報告されています。

 

アルツハイマー型認知症は、
脳に「アミロイドβ」という
老廃物のようなものが溜まり、
記憶力や判断力が低下していく病気です。

 

実は、歯周病菌が体に入り込むと、
アミロイドβが作られやすくなり、
認知症のリスクを高めるおそれがあるのです。

 

 

 

 

 

◆歯が20本あれば割引される保険商品も!?

 

こうした研究結果は、
医療以外の分野でも活用されはじめています。

 

最近では、ある生命保険会社が
70歳以上で歯が20本以上残っていれば
保険料を割り引く、という
認知症保険の商品を発売した例もあります。

 

このように、お口の健康と
将来の健康リスクのつながりが
より一層社会でも認識されてきています。

 

 

 

 

◆「人生100年時代」の今、できること

 

「いつまでも自分らしく元気に過ごしたい」
というのは多くの人に共通した願いであり、
その実現には”お口の健康”が欠かせません。

 

歯や歯ぐきを守ることは認知症のみならず、
糖尿病や心臓疾患、脳卒中の予防にも
役立つといわれています。

 

日々のセルフケアに加え、
定期的に歯科を受診してお口の環境を整えることは、
健康寿命を延ばす第一歩です。

 

 

 

 

未来の自分、そして大切な家族のためにも、
今日からできることを一緒にはじめていきましょう。

 

 

 

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2025年10月02日 09:10

鼻閉に対する新たなアプローチ、ミラクルマウスピース!

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今月も大牟田の大坪歯科医院にて開催された咬合誘導のセミナーに参加してきました。
講師は大坪先生。 

今回も小児期からの歯並びや呼吸に関する多くの学びをいただきました。
 
 
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学びのポイント
 
1. 小児矯正の基本
 
咬合誘導の基本は「小児矯正」です。早い段階から歯列や顎の成長にアプローチすることで、将来の歯並びや全身の健康に大きく関わってきます。
 
2. 口呼吸と歯並び
 
お口で呼吸をしていると、歯列が狭くなったり、かみ合わせが乱れやすくなります。
その背景には「舌のポジション」が深く関わっています。舌が上あごに正しく収まることで鼻呼吸が促され、健やかな歯列が育つのです。
 
3. 鼻呼吸と全身への影響
 
鼻から呼吸できることは、酸素摂取(SpO₂の安定)や思考力にもつながります。呼吸の質が勉強や集中力にも影響するというのは驚きですよね。
 
 
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新しいアプローチ「ミラクルマウスピース」
 
これまで鼻の問題については耳鼻科の先生にお願いするしかないと思っていました。
しかし今回学んだ「ミラクルマウスピース」を使うことで、口腔内から陰圧をつくり、鼻腔の容積を広げることができるのです。
 
その結果、
 
鼻呼吸が促される
 
歯列の改善にもつながる
 
 
という新しい可能性が見えてきました。
 
 
 
 
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歯科からできること
 
これからは歯科医院からも、
「不正咬合の最大の原因である口呼吸・鼻閉」
にアプローチできる時代になってきました。
 
早いうちから呼吸と歯列に働きかけることで、
 
歯並びだけでなく全身の健康
 
学習や集中力といった日常生活
 
 
にも良い影響を与えられると考えています。
 
 
 
 
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お母さんへのメッセージ
 
お子さんの「口呼吸」や「いびき」、
気になったことはありませんか?
 
それは単なる癖ではなく、歯並びや体の成長に直結しているサインかもしれません。
今回学んだことを日々の診療に取り入れ、お子さんの健やかな成長をサポートできる歯科医院を目指していきます。
2025年09月03日 13:19

歯茎の腫れを放おってませんか??歯肉炎とインフェクションコントロールのお話。

みなさん「歯周病」という言葉はよく耳にすると思います。
実は、世界的に有名な「スリランカスタディ」という研究で、歯周病の進み方に特徴があることが分かっています。
 
この研究によると――
長期にわたり人々の歯ぐきの状態を観察した研究で、重症化する人は一部に限られ、多くの方は“中等度”にとどまることが分かっています。つまり、毎日のケア+定期的なプロケアで炎症をコントロールできれば、重症化を防げる可能性が高いということです。

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図1:Sri Lanka Study motif – Periodontal Severity Distribution
キャプション:
 
> 世界的コホート研究の知見から、**歯周病の約8割は「中等度」**に分布します。だからこそ、**中等度の段階で進行を止める=“インフェクションコントロール”**が最重要です。

 
つまり歯周病治療で一番大切なのは、
「重症になってから治す」ことよりも、
中等度の段階で進行を止めることなんです。
 
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歯肉炎のうちにコントロールすることが大事
 
歯周病は最初「歯肉炎」という軽い炎症から始まります。
この時期にしっかりと細菌の感染を抑えることで、歯周病の進行を防ぐことができます。
 
ここで重要になるのが インフェクションコントロール。
これは「感染をコントロールする」という意味で、歯石を取るだけでなく、歯ぐきの炎症そのものを抑えるケアのことを指します。
 
1. 専用機器でのプラーク・バイオフィルム除去,
2) 歯ぐきにやさしい磨き方の練習,
3) 間食・喫煙・睡眠など炎症を強める生活要因の見直し,
4) 担当衛生士によるメインテナンス間隔の最適化。
この地道なセットが、歯を残す力になります。
 
感染(バイオフィルム由来の炎症)を制御すると、歯周病の進行リスクが大きく低下します。派手ではないけれど、歯を長持ちさせる最短ルートです。
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当院の取り組み
 
当院では、他の歯科医院と違い 衛生士が完全担当制 になっています。
治療のスタートからメインテナンスまで、ずっと同じ衛生士がしっかりサポート。
 
派手な治療や手術の話ではなく、
「地味だけれど着実に歯を守ること」こそが大切だと考えています。
これは予防先進国である北欧で広く取り入れられている考え方です。
 
 
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もちろん、必要な治療も行います
 
もちろん、再生療法やインプラント治療も行っています。
ただし、それは「どうしても必要になったとき」。
 
大切なのは、原因をしっかり取り除き、歯を残すことです。
歯肉炎や中等度歯周病の段階でインフェクションコントロールを徹底することで、将来の歯の寿命は大きく変わります。
 
 
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まとめ
 
歯周病は「ならないこと」「進ませないこと」が一番の治療です。
スリランカスタディでも示されているように、ほとんどの歯周病は“中等度”のまま進行することが多いため、早めのインフェクションコントロールがカギになります。
 
私たちは患者さんと一緒に、しっかりと原因にアプローチし、歯を長く守っていきたいと考えています。
2025年09月03日 13:04

子どもに多い!唇の裏の水ぶくれ、放置しても大丈夫?

 

こんにちは。院長の和田です。
9月頃からは新米が多く出回り始めます。

 

お米をよく噛むとだ液の分泌が促され、
消化・吸収がスムーズになるほか、
自然な甘みを感じることができます。

 

お米をよりおいしく味わうためにも、
日ごろからしっかり噛んで食べることを
意識したいですね。

 

ところで、この「だ液」ですが、
時折、お口の中や唇に水ぶくれのような症状
引き起こすことがあります。

 

 

 

 

◆唇や舌にできる水ぶくれ、その正体は?

 

お子さんのお口の中に
小さな水ぶくれのような膨らみが見つかると、
心配になり、慌てて受診をされるケースが
少なくありません。

 

このような唇や舌にできる
半透明の膨らみは
「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」の可能性があります。

 

 

 

粘液嚢胞とは、
お口を噛んだり傷つけたりすることで、
だ液を運ぶ細い管が詰まってしまい、
だ液の行き場がなくなって
水ぶくれのようになってしまうものです。

 

見た目ほど心配なものではありませんが、
自然に消えることは少なく、
繰り返しやすいのが特徴です。

 

 

 

 

◆痛みはなくても油断は禁物

 

粘液嚢胞は子どもに多くみられる
お口トラブルのひとつで、
舌の先や裏側、下唇にできやすく、
直径5~15mmと大きさもさまざまです。

 

ただし、中に溜まっているのはだ液なので、
基本的に痛みを伴うことはありません。

 

「つぶれると中のだ液が出て小さくなりますが、
「しばらくするとまた溜まって膨らんでくる…
というのを繰り返すのが、
この病気の厄介なところです。

 

 

 

つい自分でつぶしてしまいたくなりますが、
傷口に細菌が入り
炎症を引き起こすおそれもあるため、
気になっても無理に触らず安静を保ちましょう。

 

 

 

 

◆治療法と注意したいポイント

 

粘液嚢胞の多くは自然に治ることはなく、
効き目のある塗り薬や飲み薬もありません。

 

膨らみが小さいものであれば
経過を見守ることもありますが、
根本的に治すには、
原因となっている小さなだ液腺ごと
嚢胞をとり除く外科処置などが必要になります。

 

特に、舌の裏側のやわらかい部分に
大きく膨らんだ「ガマ腫」と呼ばれるタイプのものは、
放っておくと食事や発音に
支障が出ることもあるため、
早めの受診が安心です。

 

 

 

 

◆気になる症状は早めの相談を

 

粘液嚢胞のほとんどは良性ですが、
再発を繰り返したり大きくなったりする場合は
治療を検討する必要があります。

 

また、まれにですが
別の病気が隠れていることもあるため、
自己判断で放置するのは禁物です。

 

 

 

 

お口の中に気になる膨らみ・できものを見つけたら、
早めに歯科医院を受診しましょう。

 

 

WADA DENTAL CLINIC
〒816-0941
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2025年09月02日 09:42

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